今年の春にリペアに出したのでその感想を。
リペア内容は
・フレット交換とそれに伴う指板塗装
・ナット交換
・ホイールロッド増設
以上。
リペアでお世話になったのは「MT Guitarworks」さん。
工房のTwitterでリペア工程を掲載していただいたので以下転載。(手抜き)
3本のフレット交換を行いました。メイプル指板のものは指板表面の再塗装に移ります。— MT Guitarworks (@mtguitarworks) March 18, 2019
ちなみに、このネックのフレットはお持ち込みのジェスカー・ステンレス。我々リペアマンを悩ませる程の硬度を誇るフレット。
それを迎え討つ(?)ヤスリはニコルソンのマジカット。ある種、最強の矛と盾の対決。 pic.twitter.com/ffS4S8KoBe
リフレット後の指板表面の再塗装。指板サイドの色に馴染むように飴色を吹き付け、色味を合わせます。— MT Guitarworks (@mtguitarworks) March 23, 2019
この後、トップコートを重ねていきますが、色だけでなく、元との境目をいかに違和感なく仕上げられるかが、メイプル指板の最も難しいところです。 pic.twitter.com/LJCcMMRHEw
メイプル指板のリフレット。再塗装した指板の乾燥が終わったので、窮屈なフレット間の塗面を細かい耐水ペーパーで研ぎ、バフがけして仕上げました。— MT Guitarworks (@mtguitarworks) April 3, 2019
2枚目の上が塗装の吹き上げ、下がバフがけ後。写り込んだ蛍光灯の歪みの違いが分かりますでしょうか? pic.twitter.com/PA9ohFhvCb
交換したJESCARのステンレスフレットに合わせ、Black TUSQでナットを新調。— MT Guitarworks (@mtguitarworks) April 6, 2019
フレットはジムダン6000サイズのジャンボサイズで、交換前より高さがだいぶ増加。弦落ちを防ぐ為に立ち上がり角度は大きくつけず、その分フレットエンドを丁寧に面取りします。 pic.twitter.com/rRgkoqu5R9
セットアップし、メイプル指板のリフレットが完了。見る角度によって色味が変わる偏光カラーが特徴的なストラトは、Freedom CGRのひと昔前のカスタムモデル。ステンフレットの快適な弾き心地に加え、Black TUSQナット、同じくグラフテックサドル、スパーゼルペグとの相乗効果で安定したチューニング。 pic.twitter.com/Ub0DAw4XRH— MT Guitarworks (@mtguitarworks) April 6, 2019
ネックエンドにはザグリを加え、ESPのホイールタイプのロッドナットを搭載。ネックを外さなくてもトラスロッドが調整可能になり、さらに戦闘力がアップ!カスタム感も増しますね。 pic.twitter.com/S9q1LO2bN5— MT Guitarworks (@mtguitarworks) April 6, 2019
以上だ。
リペアが完了して弾いてみたが、もはや別の楽器と化していた。素晴らしい。
フレットは記載の通りジェスカーの特大ステンレス。ジャクソンギターに匹敵するサイズ。
高さも横幅もあるので軽いタッチで弾ける上にスライド時の滑らかさも凄い。
そしてステンレス。実は初めてステンレスフレットを採用したが、とにかく曇らない。傷が付かない、磨きたてのスベスベ感が続く。恐ろしい。
音の変化も凄い。明らかに音のレスポンスが向上して硬質的で明るい音に。
これは確かに好みが分かれる音。
ナットはグラフテック製に。1週間も弾いていたらチューニングが全然狂わなくなった。
ブリッジサドルもグラフテック製なのでサスティーンが更に向上して弦が切れる心配が無くなった。嬉しい。
そして仕上げのホイールロッド。今まではトラスロッド調整のためにネックを外す必要があったがこれでネックエンドからいつでも調整可能だ。
中古で買ったが故に仕様に突っ込みどころが多かったこのギターだが、
今回のリペアで理想のギターに変化した。フリーダムの目指す音には遠ざかったと思うが。
ちなみにこのギターはPUをSuhrのMLに変更し、コンデンサーに鵺のBIANCOをブチ込んでいる。
ヴィンテージとは程遠いモダンストラトに仕上がった。
MT Guitarworksさん素晴らしい仕事をしていただきありがとうございました。
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