2021年7月29日木曜日

ショートツーリング 秩父方面

いい天気だったのでバイクで出かけた。
一応例の宣言中だったので県内移動という事で秩父へ。


ここは休憩ついでに寄った「道の駅 和紙の里ひがしちちぶ」。
平日の朝ということもあり人は全然居ない。


古民家的なものがあったり。


魚がいたり。




ありがたい雰囲気のある場所があったりした。
暑いが湿度が低そうだったのと風が吹いていたので歩いていてもそこまで苦痛ではなかった。

例の宣言中なので敷地内の屋内施設にはお邪魔せず早々に退散。
目的地の秩父高原牧場へ。


山の上に到着。
ココに至るまでの峠道は比較的イージーなコースなのでバイク初心者にもオススメ。
ここは牧場の施設的なものは全て休業しているので他に車は無く。
バイクおじさんたちがフラフラと何組か来たくらい。みんな写真撮ってすぐ帰った。


施設は休業中。やってればアイスやらミルクやら買える。


駐車場の横には牛たちが。
このエリアには子牛でもないけど大人でもないような微妙なサイズの牛が集められているようだ。
写真は呼んでみたら来た1頭。こっちが何も持っていないと知るとすぐ帰った。


さすが山の上という感じの景色。


素晴らしい。


バイク乗ってる人っぽい写真もちゃんと撮った。

そんな感じで気温も徐々に上がってきたので早めに切り上げて帰宅。
往復でちょうど100キロ近く。3時間程度の走行。

一人で走るとなんでもかんでも自分のペースで決められるので本当に楽。

8月になるといよいよツーリングも厳しくなってくるので、
次に心身共に余裕のある走りができるのは早くて9月以降だろうか。

2021年7月26日月曜日

Trivium - Down For The Sky 【Guitar Cover】 と Filmore X (動画編集ソフト)


今回の動画。この曲は7弦レギュラーチューニング。ギターソロに若干癖はあるものの比較的覚えやすく、7弦ギター入門曲としても最適だと思う。メロディのセンスが最高に良い。
実際はギター2本なのでアレンジして簡単に美味しいところだけ弾けるようにした。

Triviumはデビューから変わらず好きなバンドの1つ。
メタルコアに分類されているものの、伝統的なメタルサウンドへのリスペクトを感じる硬派な音が魅力のバンドだ。

バンドの看板ギタリストであるマットはボーカル、ギター、ゲームなどマルチな才能があり、個人の動画でも結構楽しませてくれる。
初期はそれこそテンプレ的メタルコアだったが、2006年発表のThe Crusadeから突如レギュラーチューニングを採用し、音も正に"ヘヴィメタル"となり(ちょっと)話題になったのを覚えている。

現在では上手いこと現代的と伝統的が融合した独自のサウンドを構築することに成功していると思う。

今回の動画の使用機材はこれまでとほぼ同様だが、Bias AMP2に市販のキャビネットIRを使用した。
デフォルト搭載のものも高音質だが、更にリアルなサウンドになったと思う。

動画編集ソフトとして新たに Filmore Xを使用した。
安くて簡単に操作できるので自分のようなライトユーザーには最適だと思う。

2021年7月21日水曜日

GALNERYUS - Silent revelation 【Guitar Cover】 と 自分の10代。


カバー動画更新。
いい加減自分で曲作ってもいいのだが、チャンネル登録者も視聴者もう○ちな現状ではメリットは無い。

と言っても動画投稿は完全に趣味。なんなら自分の普段の練習の一部をコンテンツ化しているだけなので、Youtubeで儲けてやろうなんて全く考えていない。
これくらいのテンションでやるのが継続のコツだと自分では思っている。

思えばYoutubeも金儲けの手段になる前の方が動画の1つ1つの質は高かったと思う。懐古。

GALNERYUSは自分の10代ギタリスト期を構築したバンドの1つで、SYU氏のプレイスタイルや機材に対する探究心は現在でも尊敬している。
10代はまだYoutubeなどの動画サイトは誕生したてでコンテンツも少なく、
ギター練習の参考にしているのはDVDという貴重な映像が付いてくるヤングギターだった。
自分の周りにギタリストなどほとんどおらず、一般的に超楽しいと思われる高校生バンドも経験できなかった自分にとってヤングギターだけが自分のプレイと他人のプレイを比較する資料だったのを覚えている。(自分の卒業した高校は軽音楽部が存在しなかった。)
おかげでいつまで経っても自分が上手くなった気がしなかった...。

ヤングギターといえば今も昔も速弾き大好き。
という事で、当然自分も参考にするのはテクニカル系ギタリストばかり。
丁度メロスピ~メタルコア全盛期だったのもある。

そんな中で数多くのテクニカル系外人ギタリストと並んで驚異のテクニックを披露していたSYU氏や大村孝佳氏は自分の中で「日本人だから」とか「若いから」なんていう言い訳を完全に塞ぐ存在だった。
今ではSNSを始め多くのアマチュアギタリストが手軽に腕前を披露できるので、
やっぱり日本にも超テクニカルな人たちって山程埋もれているんだなと実感できる。

誰でも気軽に演奏を披露できる。
本当にいい時代ではあるが、こうなるとどうしても評価される、注目されるのは「奇抜」「超絶技巧」「驚異の作曲センス」「容姿端麗」「巨乳」な人たちになるので、
他人との比較という昔とは違う事情でギターを挫折、辞めてしまう人も出てしまうのではないかという無駄な心配をしてしまう。

自分はそんな注目ポイントなんて何も持っていないが、
冒頭にあるように「趣味として」、「自分のできる範囲で」「自己満足」、という考えでSNSや動画サイトに投稿しているのでバンド活動が満足にできない今でも継続して演奏を楽しんでいる。

演奏動画投稿や自作曲の投稿をしているとどうしても評価されない、注目されないという事を理由にモチベーションが下がるという人が多いが、それは元々の自己評価が高すぎると思う。

演奏動画なんて数十人が見れば普通のライブハウスで一回演奏するより多くの人が自分の演奏を見ていることになるし、Goodボタンなんて押されないのが当たり前。
いいねやリツイートも要らない。アナリティクスを見れば誰かが投稿を見てくれているのは分かる。

なので、ゆるい気持ちで沢山の人に音楽を続けてもらいたい。

2021年7月20日火曜日

【雑記】 入院~退院。

 


やったぜ。


7月15日木曜日、急な腸の痛みにより出勤を諦め病院へ。
が、何故か38度の発熱があり入り口の検温NG、発熱外来へ送り込まれる事に。

PCR検査の結果は陰性。思い当たる節も無いし当然っちゃ当然である。
正直腸が痛すぎてそれどころではなかった。

自分としては持病の「過敏性腸症候群」だろうと思っていたのだが、
発熱やその他症状から「腹膜炎」の疑いもあるという事で、急遽入院&検査という事になってしまった。

過敏性腸症候群であれば投薬と休養で症状は治まるが、腹膜炎の場合そうはいかない。
放置してしまった場合最悪死に至る恐ろしい病である。

医師としてもその疑いがある以上は黙って帰す訳にはいかなかったのだろう。

という事で突然の入院生活がスタートした。


とりあえず絶食。点滴が暫くの間は点滴が美味しいお食事となる。
入院初日は何もない。検査も無いのでひたすら寝るのみ。

腸の痛みのせいで前日全く寝れていなかったのもあり、気絶したように一日中寝て気がつけば翌日になっていた。


翌日は検温と点滴のため朝6時に叩き起こされる。
もちろんこの日も絶食。

この日は採血とCT検査。結論から言うと異常は見つからなかった。
あとは前日同様ひたすら寝るのみ。
病院の雰囲気に慣れず夜はあまりよく寝れなかった。
熱はある程度下がり、腸の痛みがやや残るのみ。



3日目。朝4時半に寝起きドッキリのような勢いで採血のため叩き起こされる。
この日の朝は食事なし。
この後のレントゲン検査を終え、ある程度症状が落ち着いたため昼食から食事が出た。

テンプレ通りの病院食だが、世界一美味しい食事に感じた。

相変わらずやることは無い。寝て起きてテレビとスマホを見続ける一日。


もう写真すら取っていないが、4日目。
この日は採血もなく、朝7時過ぎに日課の検温で起こされ、8時に朝食。
熱もすっかり下がり、腸の痛みもほぼ無くなった。

これまで過敏性腸症候群の時は1周間は最低でも痛かったのだが、
休養と食事制限でこんなに早く回復するのだと思った。

この日は検査もない。相変わらず寝てテレビとスマホ見るだけの一日。
ひとまず「過敏性腸症候群(重度)」で結論が出そうだった。
仕事の溜まり具合も不安だったのもあり、看護師に翌日の退院を希望しておいた。


という事で5日目。7月19日。
看護師からの伝達により医師が最終的に退院の許可をくれた。
本来であれば退院希望の翌日が退院日となるようだが、無理を言って当日に退院手続きをしてもらう。
という事でいろいろな手続を経て、この日の昼過ぎに無事退院となった。

現在は腸の痛みもなく、引き続き投薬治療は行うが普段通りの生活となっている。


結局原因としては、仕事のストレスと食生活の乱れ、そして運動不足。
これが蓄積されていった結果「過敏性腸症候群」を引き起こしたのだが、
今回はそれが重度だったため、発熱を伴い強い腸の痛みとなったようだ。
とりあえず腹膜炎で無かったことは本当に幸いだった。

入院自体は大変だが、
こうでもしないと長期間休めないという現実もあり、
貴重な回復期間となったのは確か。

自分のようにストレスを抱えやすい性格、仕事内容の人は注意して欲しい。

多忙すぎる仕事、誰かの何かへの怒りに満ちた不快なSNSなどは自分で判断して適度に距離を取るべきだと改めて思った。

あと、この時期(コロナ的な)に発熱を伴う病気をすると本当に大変。
飛び込みだと検査と行動歴などのヒアリングだけで数時間はかかるし、
病院内でも行動に気を遣うことが多くなる。



2021年7月13日火曜日

SCHECTER Hellraiser Hybrid C-7 Ultra Violet

 



元々シェクターのHellraiserシリーズは好きで、7弦が必要だった時に購入した。
クソ写真で分かり難いが、実際は青~紫に変化する特殊カラー。3色ではないのでマジョーラとは異なる。ウルトラヴァイオレットカラー。

このモデルはブリッジがHIPSHOTの物と自分が持っているToneProsのTOMタイプで2種類存在するようだ。モデル名が厳密には違うのかも知れない。

Hellraiserシリーズは型番が色々とあり、例えばHellraiser C-1であればアクティブピックアップ搭載の6弦アームなしモデル。C-7であれば7弦。モデル名にPassiveが入っていればパッシブピックアップ搭載。FRと入っていればフロイドローズ(ロック式トレモロ)付き、LHでレフトハンドなど色々ある。まあ知ってても本体見りゃ分かる情報なのであんまり役に立たない。

で、このモデルのHybridって何よという話になると、厳密には不明なのだが、搭載しているピックアップがパッシブとアクティブの両方の利点を持ったEMG57/66だから説と、ギター本体がHellraiserシリーズとDAMIENやSLSシリーズの人気スペックを集約した説などがあり、よく分からない。

とりあえずこのギターのスペックのうち注目できそうなポイントを書き出してみた。

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・Body Material:Mahogany
←ボディはHellraiserシリーズ伝統のマホガニー。アーチトップなのもあってレスポール的なボディの鳴り方が期待できる。(レスポール的に鳴るとは言ってない)

・Binding:Carbon Fiber Multi-ply

←音には関係ないが、ボディと指板、ヘッドの外周はカーボン素材のバインディングが巻かれておりめちゃくちゃカッコいい。

・Bridge:TonePros 7-String TOM w/ String Thru Body
←ブリッジは有名なトーンプロスのTOMタイプ。テールピースは無く、ブッシュからボディに裏通し。
このギター、和音を弾くとTOMからブッシュまでの箇所がめちゃくちゃ悪い感じで鳴る(キュイーンという感じ)。なので自分は使わなくなったフレットラップをぶった切って鳴らないように挟んでいる。

・Tuners:Schecter Locking

←ペグはシェクターロゴ入りのロックタイプ。これはありがたい。

・Fretboard:Ebony
←指板はエボニー。多分品質は良くも悪くもない。みんな大好き十字架インレイは12フレットのみ。ここ確かにハイブリッド感ある。(普通のHellraiserは全ポジション十字架)

・Neck Material:Maple 3-pc w/ Carbon Fiber Reinforcement Rods
←ネックはカーボン入りのメイプル3ピース。超ありがたい。まあ普通に反ったけど。

・Side Dot Markers:Glow In The Dark
←サイドのポジションマークは大きめの蓄光。これ最高にありがたい。

・Scale:26.5” (673mm)
←これはIbanezのRGDなどが採用しているエクストラロングスケール(より若干長いスケール)。27インチと違って演奏性を損なわないギリギリの長さと言った感じ。レギュラーチューニングでも(太い弦を張らなければ)使える。

・Neck Shape:Ultra Thin ‘C’

←ネックは薄型のCシェイプ。ネックはボディと同色だがネックのみサテンフィニッシュに仕上げてあり演奏性は高い。(通常のHellraiserはネックもグロス)

・Frets:24 X-Jumbo
←フレットも巨大。ステンレスフレットでないのが残念。

・Nut:Graph Tech XL Black Tusq
←ナットはブラックタスク。これとロックペグ&TOMブリッジのおかげでチューニングは安定している。

・Pickup:EMG 57-7H&66-7H (Brushed Black Chrome Cover)
←ピックアップはEMGの57/66の7弦版。これ地味にすごく良い。6弦版で弾いたときはなんかちょっと耳に痛い感じであんまり好きでは無いなと思ったのだが、7弦にはかなり相性がいいと思う。パワーはそこそこでダイナミックレンジが広く、超重低音系からDjent系まで本当に幅広く使えると思う。クリーントーンもモコモコ感ゼロで非常に綺麗。

・Controls:Volume/Volume/Tone/3-Way Switch
←個人的に嫌いな2Vol仕様。だったので、改造して1Vol/3-Way Switchに変更した。
自分はハムバッカーのギターではトーンノブは使用しない。

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以上。
ちなみにパッと見バランスの良さそうなボディシェイプだが、滑るストラップを使うと若干ヘッドが落ちる。(ヘッドとボディ平行まで)
これは通常のHellraiserでは無かった気がするので、7弦特有なのかも知れない。

製造は韓国。韓国製のギターということで人によって色々クオリティのイメージはあるだろうが、
このギターに関しては自分は普通にクオリティが高いと思う。

ハッキリ言って外見(色含めて)だけが良くて買ったのだが、思ったより造りが良いことと音が良かったことと弾きやすかった事で割と気に入っている1本だ。

日本の市場ではかなり数が減ってしまっているが、
本国のサイトを見ても製造終了にはなっていないようなので、気長に待っていたりすればまた普通に手に入るかも知れない。
自分も6弦モデルがちょっと欲しいと思っている。


自分で撮った参考動画がアイドルマスターの曲をカバーした動画しかないとかどういうこと...。


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2021年7月12日月曜日

SoundDesign Blueinc. BOSS LS-2 MOD 【供養レビュー】

BOSS LS-2のモディファイといえばSoulPowerInstrumentsさんやWAXX(笑)さんが有名だが...。



ちなみにこれは自分がオーダーしたものではなく、中古品を手に入れた。
中古エフェクター屋にて、箱も無ければモディファイの詳細も不明とのことで、
通常のLS-2中古品とほぼ同額にて買った。

とりあえずこのBlueincモディファイLS-2がどうだったかというと、
1ヶ月位で使うを辞めた。

理由:
①別に音が良いと思わなかった。
→音なんて人それぞれの好みなのは大前提だが、特に低音域の膨らみ方が好みではなかった。自分的には好みではない方向に変わってしまっていた。
②LEDが眩しすぎる。
→何を考えてこんなに明るくしたのだろう。A、Bのレベルノブが今何時になっているのか判別不能なレベル。
③調子が悪くなった。
→しばらく使っていると踏んでも正常にA↔Bと切り替わらなかったり切替時にラグを感じるようになった。

以上。
モディファイ品なのでBOSSに修理依頼をするわけにもいかず。
Twitterを2020年4月から放置しているBlueincさんに連絡するのも面倒で。
そこまでして使い続けたいかと言われるとNO。

という事でこいつは倉庫に封印した。

そもそも通常のBOSS LS-2を所有していて何の不満も無いのになぜコレを買ったのかという所にまで話を戻すと、LS-2は本体は堅牢なものの自分の経験上ジャックが駄目になるパターンが多く、
緊急交換用に状態の良い中古でも買って保管しておくかと考えたからだ。
で、状態の良い中古(モディファイ品)を発見したので面白半分で買ってみたという...。

個人的にはLS-2は基盤やLEDやバッファーは弄らず、ジャックだけ超堅牢にモディファイとかしてくれると最高に嬉しいのだが、筐体スペース的に厳しいのかなと思ったり。

過去にDS-1Xのジャックを自分でスイッチクラフトに交換したことはあるが、
LS-2のジャック本数をあの限られた筐体スペース内で交換するとなると...ちょっと想像できない。(筐体丸ごと変えれば良いのか...!?)
今度時間があればプロの方に相談してみようかと思う。

自分の中での結論としては、LS-2が音痩せするとは考えていない自分のような糞耳の人間にはモディファイ品は不要かなと。(変なところに依頼して基盤に謎ホットボンド盛られても嫌だし)
音は確実に変わってはいたが、それが自分の好みの方向に変わるとは限らないのがエフェクターの難しい所。

良くLS-2はハイ落ちが~とか言われているが、自分はハイ落ちしたと感じるならアンプのトレブルかプレゼンスちょっと上げればいいじゃんって考えてしまうタイプの人間である。

元々、「コンデンサー変えました」とか「バッファー改善しました」「LED無駄にめちゃくちゃ明るくしました」みたいなモディファイ品はあまり好きではなく、
エフェクターの機能自体を増やしたり音コンセプトを根本から変えるような...
例えば謎のコントロール増やしまくったり筐体をスーパーファミコンにしてみたり真空管とかNutubeブチ込むみたいな改造はめちゃくちゃ好きである。


ここまで書いていてふと思ったのだが、このBlueincモディファイLS-2...もしかしたらベース用にモディファイしているのかも知れない...。もう調子悪いし封印してしまったので検証できないが。

2021年7月11日日曜日

Heritage Audio Baby RAM 買った。

 


一見するとギターのエフェクターに見えなくもないが、違う。

これはパッシブ(電源不要)のボリュームコントローラー。(モニターコントローラー)
オーディオインターフェースなどとモニタースピーカーの間に設置し、ボリュームを手元でコントロールする単純な装置。

そんなのパソコンのソフト側で音量落としたりモニタースピーカーのボリュームノブで調整すればいいじゃんと思うかもしれない。

PCオーディオの世界には「ビット落ち」という現象が知られており、
これはPC側のメディアプレイヤーやブラウザ上でデジタル的に音量を下げた場合に極端に言うと音量の低下と同時に音質も劣化するという現象だ。
(ビット落ちに関しては詳しく調べると結構難しい話だったので自分は理解するのを諦めた。)
とりあえずこのデジタルボリュームを絞った際の音質劣化に関しては自分の糞耳でも結構
分かる範囲だった。

そして、モニタースピーカー側の音量。
これに関してはモニタースピーカーの文化というか特性というか風潮というかわからないけれど、ボリュームが非常に触りにくい位置(背面など)にあったり、そもそも調整できない場合が結構ある。
自分は今はi Loudを使用しているが、ボリュームは背面。

という事で、自分は昔からモニターコントローラーを導入している。

以前使っていたのは「SM Pro Audio Nano Patch+」。※現在はJBL名義で売られている。


こちらは非常に安価で省スペース。
自分が買ったときはもっと安かった気がするが、JBL名義になって若干値上がりしたと思う。
コレ自体はそんなに悪いものではなく、電源も不要で省スペースな事を考えるとむしろ良い製品の部類ではないかと思う。

が、自分が感じたNano Patchの欠点として、
・入力側の音量があまりにも大きいとノブを左に回しきってもちょっと音が漏れる。
・書いてある数字がアテにならない気がする。特定の箇所までノブを回すと急に爆音になったりする。
・ミュートボタンは短命。数ヶ月で押しても音が漏れるようになった。
・ノブ9時くらい(-40dbくらい)まで左右の音量バランス若干狂う。

そんなこんなで色々気になっていたので、パッシブの良いモニターコントローラがあれば買い換えようとずっと思っていた。

(買い替えにMackieのBig Knob Passiveも検討していたが、どうやらNanoPatchと同様の欠点を持っている可能性があるので見送った。)

そんな中で発売されたHeritage Audio Baby RAM。
良さそうだな...とは思ったものの、同様の製品の中ではダントツで高額(税込み22000円)なので半年くらい悩んでいた。

今月に入り、中学生のお年玉くらいのボーナスが入ったため、ようやく購入。

結論から言うと「もっと早く買えばよかった。

ファーストインプレッションは「でかい。」Nano Patch3つ分くらいの縦幅。重厚な筐体。この辺はメーカー画像だけだとなかなか想像できない部分だ。

メーカーサイトから引用したスペックは下記の通り。

-----------------------------------------------------------------------------
●特長

・最高峰のマスターコンソールセクションからインスピレーションを得た、クラシックなデザイン
・ケーブル接続による損失がなく、極めて透明性の高いパッシブ設計
・24ステップのロータリースイッチにより、すべてのアッテネーションポイントにおいて、0.1 dB 以下の精度で優れたステレオイメージングを実現
・電源不要の完全パッシブ仕様
・2系統のステレオペア入出力 : バランス、グランドフリー(アンバランス対応)、金メッキTRS端子
・ミュート、DIM、モノラル・スイッチ
-----------------------------------------------------------------------------
●仕様

入力チャンネル:2 x ステレオ
出力チャンネル:2 x ステレオ
アナログ入力:4 x 1/4インチTRS
アナログ出力:4 x 1/4インチTRS
電源:不要(パッシブ型)
-----------------------------------------------------------------------------

以上。用途が用途なので特徴、仕様共にシンプル。

まずはデザイン。これは本当に素晴らしい。いかにもレコーディングスタジオにある高級機器という外見でテンション上がること間違いなし。ちょっと大きいが。

心臓部のボリュームノブ。これは24ステップのロータリースイッチとなっており、クリック感のある仕様だ。音はしないがカチカチという感触で回る。
オーディオインターフェースからの音量をデフォルト(0db)にしてみたが、どのポジションでも音漏れは無く、ステレオ感の狂いも無いと思う。
(Nano Patchで同様の設定をすると最小にしても音が漏れていた。また、ノブを絞りすぎるとステレオ感が狂い問題もあったので、以前はオーディオインターフェースからの音量は-18dbくらいに設定していた。)

ボリュームの可変幅もとても良い。超小(-66db)から最大(0db)まで幅が広く、夜間でも安心して使える。最小音量でも音質が劣化したようには全く感じない。
ミュートスイッチも完璧に消音できる。漏れは一切無い。
音量を半分くらいに落とすDIMスイッチも地味にありがたい。
モノラルスイッチは...自分にはまだ使う用事が無いがちゃんと機能はしていた。
これらのスイッチの押し心地も完璧だ。


自分は使っていないが、入出力も2つずつあるのでソース、モニター切り替えも可能。
ケーブルは1/4インチTRS指定なので注意。当然XLRやRCAはそのままだと使えない。

モニターコントローラーはアクティブタイプの方がヘッドフォンアウトを搭載していたり音量の増幅が出来たりLEDが光ったりなど色々と便利な点はあるが、とにかく最低限の機能で高品質なもの、ボリュームのコントロールが一番の目的、ということであれば現時点で「Baby RAM」が最良の選択肢であることは間違いないだろう。

若干大きいというくらいしか欠点が見つからなかった。


2021年7月8日木曜日

Ibanez JPM90HAM 【うちのギター紹介】

 


ジョン・ペトルーシが昔はIbanez使ってたって知ってた?

ピカソの愛称で知られるIbanez のJPMシリーズ。色違いで何種類か存在する。
定番のRGをベースに、特徴的なコントロール配置、唯一無二のカラーリング、RGに比べ若干太めのネックなど昔のギターとは思えないほど洗練されたシリーズだった。
(造りは今の国産RGに比べると若干荒いところもあるが)

今回紹介するのはその中でも異色のモデル、JPM90HAM。
これは1998年の星野楽器90周年記念に制作された貴重なモデル。
世界450本限定生産という事で、現在は非常に入手困難。

90周年記念モデルは他にもポール・ギルバートモデル、ジョー・サトリアーニモデル、スティーブ・ヴァイモデルが発売されたが、このJPが最も生産本数が少ない。

自分は7~8年くらい前にめちゃくちゃ幸運にも中古で手に入れられた。
写真では一見キレイだが、元々中古だった上に自分自身でも家とバンドでかなり弾いたので
ボディバックなんかは傷だらけ。
挙げ句リアピックアップを交換するというアホをしている。(まあ戻せるけど)

通常のJPM100シリーズを知っている人ならまず外見上の違いに目が行くはず。
(JPM100シリーズは所有していないので画像はGoogle検索を)
JPM100はアメリカンバスウッドボディの塗りつぶしカラーだが、こちらはフレイムメイプルをトップに。特徴的なカラーリングはシースルーにて仕上げられている。細かい。
製造はフジゲン。


フロントピックアップはそのまま。
ボリュームはポットの寿命きたのでトルクの軽いものに交換した。
24フレットには細かいがアニバーサリーインレイが入っている。
指板はIbanezでは珍しいエボニー。

ブリッジは今でも傑作と語り継がれる「Lo-Pro Edge」。

リアピックアップには元々DiMarzio Steve's Specialが載っていた。
メイプルトップとエボニー指板の影響かかなりトレブリーだったので、
バランスを求めてCrunch Labに交換した。


ヘッドにもフレイムメイプルトップが貼られている豪華仕様。
ロッドカバーは無くしたわけではなく、調整が面倒なので外しっぱなしにしている。
ペグは外見上の変化はないがGotohのマグナムロック式に変えた。

MUSICMAN JP6も一時期所有していたが、サウンドは正直こちらのほうが好み。
JP6と同じリアピックアップを搭載したのにこんなに違うのかと驚いたほど。
ただし弾きやすさ、機能性はJP6の方が断然上。
このギターも充分弾きやすい。多分普通の国産RGより弾きやすいのだが、
JP6の弾きやすさがただ異常すぎるのだ。お店で試した感じだとMajestyは更に弾きやすい。

1998年の製造販売なので、既に20年以上経っている訳だが、
ネックコンディションも問題なく今でも充分弾ける。流石に金属パーツ類はメッキがかなり傷んでいるが、Lo-Pro Edgeを始め各種パーツは今でも取り寄せて交換できる。
もしかしたらブリッジもまるごと新品に交換できるかもしれない。

という事で、まだまだ現役で活躍中だ。

このモデルを含めIbanez JPMシリーズは非常にレアなので、中古で見つけたら即買いをおすすめする。

2021年7月5日月曜日

Megadeth - Holy Wars...The Punishment Due 【Bass Cover】 と MUSICMAN Bongo5


今回カバーしたのはメガデスの超看板楽曲。
昔コピーした記憶を頼りに弾いてみた。

撮り終わってからどう考えてもピック弾きにするべきだったと思った。

プレイヤーの中にはどうも 指弾き > ピック弾き と考えている人も居るようだが、
実際弾いてみるとどちらにもメリット・デメリットがあり、両方できるのが理想だと実感する。
指弾きの音の太さと細かなニュアンス感は好きだがやはり速い曲は難しいし、
ピック弾き特有のアタック感は指ではなかなか再現できない。

ピック弾きはとにかくリズムの安定感が出しやすい。(自分がギタリストなのもある)
個人的には本気のレコーディングをするならピックを使う。
(素材によるが)鋭いアタック感もロック、メタルではとても魅力的だ。
ただスラップが多用される曲だとちょっと右手が忙しい。

まあ初心者なら演奏の基礎だと思って指もピックも両方使えるようになっておくと良いんじゃないかな。
指で速いメタル弾く予定あるなら3フィンガーまでは使えたほうが後々楽なのでその練習が面倒くさいけど。(テクニカルデスメタルを2フィンガーでこなす恐ろしいプレイヤーも世の中にはいるが。)

今回の機材関係はシンプルにBongo5Darkglassのヘッドでライン録り。
ベース本体のEQは低音カットのみ。ヘッドもEQはほぼフラットでディストーションチャンネルを使った。

ヘッドはALPHA OMEGA900だが、歪みの音が最高に好み。
動画の通り、歪んだ音のままアンサンブルに馴染んで良く抜ける。
ベースの歪みはアンサンブルに交じると歪み成分が消滅してブレンドした原音だけしか聴こえないなんてケースも多いので、その辺のバランスがかなり優れている。
ライン録り用に本体のキャビネットシミュレーターも使用したが、本当に扱いやすい良い音。公式アプリを使えばIR沼へ一直線。オススメの1台だ。

ちなみにペダルタイプもキャビネットシミュレーター使えるので、キャビ鳴らすヘッドとして使う予定ないならペダルタイプで良いと思う。←超重要

MUSICMAN Bongo5に関しては特にコメントもないが、立って高めに構えると超弾きやすい。逆に座るとややアンバランスなので、家で座っての演奏がメインの人にはオススメできない...。
今はスティングレイもアップデートされて音作りの幅が広くなったようなので、
万能さで言えばスティングレイを買ったほうが良いかも。

唯一無二の形状とこれぞアクティブベースの音という感じが味わいたければアリ。

という事で久々にちゃんとベース弾いたらやはり楽しかったという記事。

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2021年7月2日金曜日

実験体として生きたIbanez RG

 


多分ギタリストなら1本は持ってるよね。こういう状態のギター。


元々はインドネシア製のIbanez RG。10年近く前に新品特価で3万円くらいで買った。
いろいろなピックアップやパーツの実験を行い、最終的なこのような形になっている。
出番は殆ど無いが、半音下げでチューニングしてある。


本来HSHのところ、改造で強制的にHSS配列にしたピックアップ。
フロントとセンターはダンカン製のYJMモデル。リアはディマジオのDP228 Crunch Lab。
リアのPUカバーはフェルナンデスの安いhideモデルに搭載されていたもの。
hideモデルにEMG81を載せたのでカバーが余り、中にディマジオを搭載して放置していたものをこのギターに載せた。

コントロールは3wayトグルスイッチで「リア、全部、フロント&センター」という我ながら意味不明な仕様。当然フロントとセンターは単独では鳴らせない。
リアがハイパワー過ぎてどうやっても音量バランスを取れなかったため、リアは大幅に高さを抑えている。
そのため、トータルで言うとあまりパワー感の無い独特のサウンドになっている...。音質としては意外と悪くない。

写真を撮り忘れたが、トレモロは封印するため、ESPのアーミングアジャスターを2つ使用してほぼ固定してある。(これもアジャスターのテストのためだった。)

値段の割に元々のギターとしてのポテンシャルが高いためか、今でも使おうと思えば普通に使えるギターになっている。

インドネシアのギター製造技術は高い。(Ibanezだけかもしれないが)

2021年7月1日木曜日

【Guitar Cover】 The Agonist - Lonely Solipsist と ラッピングしたギター


今回もカバー動画。(実は割と派手に演奏ミスってる...)

一時期は女性ボーカルメタルコアバンドとして頂点を狙えた気がするバンド、アゴニスト。
この曲が収録されているアルバム「Prisoners」まで在籍したボーカリストのアリッサは2014年にみんな大好きアーチ・エネミーへ移籍。以降は別のボーカリストで新体制となった。
アリッサのクリーンボイスが個人的にかなり好きだったので、アーチ・エネミーでそれが活かされないのはちょっと勿体無い感あるけどまあバンドの意向なら仕方ないよね。

アリッサ在籍期のアルバム中、特にお気に入りなのは2枚目のフルアルバムである「Lullabies For The Dormant Mind」。過激さと美しさが見事なバランスで融合した神アルバムだった。
新体制となってからのアルバムも聴いているが、別のバンドだと思えばとても良い。

今回の動画で使用したギターはIbanez RGA121 だったもの。現在はドロップD用に使っている。
日本製のRGAモデルでボディは軽量、面倒なトレモロ無し、という事でとても扱いやすいモデル。
買ったときはボディカラーがTKFカラー(黒めのオイルフィニッシュみたいな)だったので、あまりに地味すぎると思い車用のラッピングシートで偏光カーボンカラーに変えた。


ラッピングから結構時間は経っているが、劣化などは特になし。すごい。

その他の改造箇所として、コントロールを1Volのみ、セレクターをトグル3wayに変更。
ピックアップはリアが「DP161 STEVE'S SPECIAL」、フロントが「DP156 HUMBUCKER FROM HELL」。どっちもディマジオ。

DP161は割とドンシャリ系ハイパワーピックアップで、一時期はジョン・ペトルーシも使っていたモデル。
深い歪みとの相性が本当に良く、きらびやかなサウンドはコイルタップしてクリーントーンで使うとめちゃくちゃ良い感じに鳴る。

DP156は"HUMBUCKER FROM HELL"なんて物騒なモデル名ではあるが、デスメタルな音になるわけではなく、シングルコイルのサウンドを目指したモデル。
「亡者の叫び声のような高音」が出そうなことから"HUMBUCKER FROM HELL"なんだとか。(リアポジションで使わないと叫び声感出ないかも。)
弾いてみると、シングルコイルのサウンドとは違うけど確かに高音は良く出る。
このギターではフロントに付けているが、歪ませた単音弾きの音が割と好み。シングルコイルのサウンドとは違うけど。(←重要)

そういえば同社のEJ CUSTOMってコンセプト同じだった気がする。弾いたことは無い。