2024年2月21日水曜日

Overload Guitars REA8

 所謂MNG。


またしてもOverload

前回のRaijin 7弦を思いの外気に入ってしまい、8弦も買ってみた。
今回のモデルはREA。なんか女神の名前なんだとか。
ちなみに今回は新品。

■スペック
BODY TOP WOOD: Flamed Maple
BODY BACK WOOD : Mahogany
NECK: Laminated 5-ply Wenge/Maple
SCALE: 27" RADIUS 16”
FRETBOARD: Ebony
FRETS: Stainless Steel - Jumbo
PICKUPS :Gorilla Custom Pickups(モデル不明)
CONTROL: Volume , Tone , 5Way Selector
BRIDGE :Hipshot Fixed
TUNERS:Gotoh 381

■個人的評価
デザイン:良い
木材スペック:良い
木工技術:やや雑
配線技術:普通
演奏性:高い
サウンド:良い

///
まず木材。特に言う事は無い。メイプルトップにマホガニーバック。レスポールを思わせる組み合わせだが。別にレスポール感は無い。
個人的に、木材が音に与える影響を気にしていないので見た目。
トップのフレイムは写真では控えめに見えるが、実物を見ても本当に控えめ。別に構わない。

指板はエボニー。最近では珍しい真っ黒いエボニーだが、近くで見ると僅かにフレイムが見える。エボニーにフレイムが存在としてあり得るのかは不明。
ネックはメイプルを挟んだウェンジ。思ったより太めでめちゃくちゃ良い。
フレットはステンレス。言うほどジャンボではないがありがたい。



ペグはGOTOH。残念ながらロックタイプではない。


ピックアップはゴリラピックアップ。聞いたこと無い。
同じイタリア製らしい。



なんか君ら住所近くない!?

とまあ気になるところはあるものの、
モデル名も不明だしとりあえず音で判断するしか無いところではあるのだが、
印象としては、ベアナックルのAFTERMATHに近いような...。
とりあえずは比較対象もあまりないので、クリーンからディストーションまで満足に出る。でOKかなと。

コントロールは定番の1Vol,1Tone。コイルタップはポットではなく5wayのレバースイッチで行う。個人的にはレバーは3wayの方が好きなので、いずれ変えるかもしれない。

■突っ込みどころ
前回同様、突っ込みどころもある。

・浅すぎるレバースイッチのザクリ


これ。スイッチキャップが半差し。
もちろん意図的にこうしている。
ザクリが浅く、キャップを根元まで刺すとスイッチを倒したときにボディに干渉する。


半差しして倒せば上記の状態に落ち着く。

この状態を良しとして出荷してしまうのがOverloadクオリティ。素晴らしい。
ちなみにこのギターは販売店の配慮で、スイッチキャップが半差しで固定されるように細工をしてもらっている。ありがたい。
スイッチの交換のときはザクリ増し掘りしてもらおう。

・ストラップピンがゆるゆる
シャーラータイプのストラップピンが搭載されているのだが、
ボディエンド側は買った時点でくるくる回る始末。ネジが締まっていないのかと思って締めようとしたら穴が既にゆるゆるだった。さすがにアホか。
これは応急処置を施し、時間のあるときに埋めて開け直し対応をする予定。

・仕上げの雑さ
ここはまあ相変わらずだが、
それに関しては前回Raijin7を買ったときに知っていたし、
演奏に関係のない箇所に関しては気にならないので全然OK。
仕上げの良さを気にする人もいるとは思うので書いておくだけ。


レバースイッチはまあ使えないわけではないから許せるとして、
ストラップピンゆるゆるは普通にバンドマンには重大なリスクかと思う。
練習中ならまだしも、ライブ中のギター落下なんて最悪である。
こいつは8弦でそこそこ重いので尚更。

///
とまあ良いところ気になるところといろいろあるが、
トータルで言えば「良いギター」の分類ではないかと思う。だから買った訳で。

最近やっと名前をSNSなどでも見かけることが増えたOverloadだが、
買うなら実物を細部までチェックして絶対試してから買うことをオススメする。

■プラグインアンプシミュと組み合わせて撮った動画。

ちなみに日本中にOverloadを2本所有してるギタリストは何人いるんだろうか。

2023年9月27日水曜日

TAMRON 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD (Model B061) Xマウント

 1本は欲しくなる高倍率ズーム。


フジ純正レンズでも高倍率はラインナップされているが、
そちらは70-300mmか18-135mmのラインナップ。
このレンズはその両方のいいとこ取りのようなスペックになっている。

■主要スペック
マウント:Xマウント
焦点距離:18~300 mm
絞り:F3.5-6.3 ~ F22-40(ズーム状態により可変)
レンズ構成:15群19枚
フィルター径:67mm
最短撮影距離:0.15m (18mm時) / 0.99m (300mm時)
重量:620g

///
ちなみに元々18-135mmを所有していたが、
このレンズを入手する際に手放した。


本体の大きさに対してフードはちょっと控えめ。
ちなみにこれは18mmの状態。ズームすると伸びる。


300mmにするとこんな感じ。
ズームしていることを周りに悟られたくない人は注意。



X-T30 IIに取り付けたところ。
流石に比重がレンズに寄ってしまうが、まあ全然使える範囲だと思う。

■言いたいこと
●良いところ)
・値段が安い。ビックカメラでも大体8万円前後で落ち着いており、
18-300mmという守備範囲の広さを考えると破格とも言える。
・めっちゃ寄れる。18mm時はなんと最短撮影距離0.15m。被写体とレンズ先端の距離はおよそ5mmまで行ける。つまりレンズ接触寸前まで対応する。
・手ぶれ補正付き。どの程度のスペックなのか不明だが、独自の手ぶれ補正を搭載している。
・簡易防滴構造。濡らさないに越したことはないが、若干濡れてしまうくらいなら多分大丈夫。
●微妙なところ)
・300mm時はAFがめちゃくちゃ遅い。最悪ピントが合わない。ボディ依存のところもあるかと思うが、300mmは割り切って使うべきかと。晴天の屋外なら多少マシにはなる。
・そもそもピントが甘い気がする。カメラの液晶ではバッチリピントが合っている写真でも、帰ってPCで見ると気持ちピントが甘いような写りのものが多い。撮影技術の問題だと言われればその通りな気もする。
・ズームリングが若干重い。ただし、人によってはメリットなのかもしれない。

///
という感じで、得られるものも多いが妥協すべき点も多い、
個人的な高倍率ズームの印象そのままという感想。
画質に関しても当然標準ズームより劣ると感じるが、それよりも1本で幅広く撮れるメリットの方が個人的に大きい。
屋外の動物園なんか最高のシチュエーションじゃないだろうか。

■これで撮った写真










2023年9月22日金曜日

FUJIFILM X-T200

 初めて買ったFUJIFILMのボディ。

FUJIFILM X-T200

エントリーモデルの最上位機種という訳のわからない立ち位置のモデル。
確かレンズキットで8万円くらいだったと思う。

■公式の主要スペック
商品名:FUJIFILM X-T200
レンズマウント:FUJIFILM Xマウント
撮像素子:23.5mm x 15.7mm(APS-Cサイズ) 銅配線正方画素CMOSセンサー 原色フィルター採用
有効画素数:約2424万画素
センサークリーニング:圧電素子による超音波方式
液晶:3.5型 16:9アスペクト バリアングル式タッチパネル付きTFTカラー液晶 約276万ドット
本体外形寸法:寸法:(幅)121.0mm x (高さ)83.7mm x (奥行き)55.1mm
質量:約370g(付属バッテリー、メモリカード含む)
         約321g(付属バッテリー、メモリカード含まず)

初心者向け(レンズキットで10万以下が個人的な基準)は各社色々と出ているが、
コレを選んだ理由は完全に見た目。
クラシックな外見だが最新のミラーレスというのはロマンがある。

■言いたいこと
液晶は大型のバリアングルタイプ。タッチ操作可能。
液晶のスペックはなんと同社のハイエンドモデルに匹敵もしくは勝る。
非常に鮮やかで画像、動画どちらのプレビューもかなり満足できる。
その分電池の消耗が激しいのではないかという懸念はあるが、
液晶に関しては現在のメインであるX-T30IIよりも圧倒的に使いやすく、見やすい。


本体は若干コンパクトだが持ちにくいという事はない一般的なサイズと言って良いと思う。
手に持ってしまうと質感は正直安っぽいが、その分軽量だ。

恐らくコンセプト的にスマホ世代をターゲットにしているのか、
大型バリアングル液晶で自撮りが容易であることや4K動画の撮影(連続15分上限)などがよくアピールされていた印象。
確かにギターの演奏動画などを撮る際、バリアングル液晶は助かる。
液晶サイズも大きいので離れていても状況がわかりやすい。

自分はRAWで撮影しているので撮影時点では適用されないが、
FUJIの売りであるフィルムシミュレーションも搭載。

コントロールもシンプルにまとめられているので、
この機種が初のミラーレス、という人もオートモードでそれなりに撮れるはず。
トイカメラ風だとか面白写真を量産できるアドバンストモードが充実しているので、
少し覚えれば誰でも楽しい写真が撮れると思う。


個人的な不満は、電源が押し込み式のプッシュスイッチということ。
気分的に盛り上がらないというのもあるが、チープなので耐久性が心配である。
後は電池の消耗はやはり早いと思う。

目立つ不満はコレくらい。
撮れる写真に関しては、十分な画素数を備えている事もあり、解像度が足りないということはまず無いと思われ、技術次第で何も困らないレベルに到達していると個人的には思う。

ちなみにFUJIの中では短命な機種で、恐らく人気も無い。
理由としてはエントリーモデルの枠にも関わらずやや値段が高いこと、
同社の中で近い金額のミドルクラスモデルが競合していること(X-T30あたり)で、
わざわざコレをチョイスする人が少なかったということは想像できる。

簡単操作で使えること(たまにしか使わなくても操作を思い出す必要がない)や、
液晶のスペックの高さで動画撮影がとにかく楽ということで、X-T30IIを買った現在でも結構出番があるモデルだ。

残念ながら市場からは姿を消しつつあるので、検討するなら早めに。

■これで撮った写真





■これで撮った動画

2023年9月21日木曜日

SIGMA 56mm F1.4 DC DN Contemporary FUJIFILM Xマウント用

 正式な商品名があまりにも長い。

SIGMA 56mm F1.4 DC DN

FUJIFILM Xマウント用の単焦点レンズ。56mm。
主要なスペックは下記の通り。

■スペック
マウント:FUJI Xマウント
焦点距離:56mm
絞り:F1.4 ~ F16
レンズ構成:6群10枚
フィルター径:55mm
最短撮影距離:50cm
重量:280g

買った理由:安い。

FUJI純正の56mm単焦点と比較すると、、、

■価格参考値:ビックカメラ
・FUJIFILM XF56mmF1.2 R WR
価格:139,690円

・FUJIFILM XF56mmF1.2 R
価格:89,820円

・SIGMA 56mm F1.4 DC DN
価格:49,500円

めっちゃ安い。
他にも中華ブランドなど探せばもっと安い物もあるが、安心と信頼のシグマ製を選んだ。


フードを外せば非常にコンパクト。
そして軽量。
FUJI純正のような絞りリングは当然無いが、数回持ち出して使えばまあ慣れる。


X-T30IIにつけるとこんな感じ。
コンパクトなボディによく似合うと思う。

■このレンズで撮ったもの





AFスピードも充分。
満足度は高い。






2023年9月16日土曜日

FUJIFILM X-T30 II

 FUJIFILMは無駄に3台持っている。そのうちの一つ。

FUJIFILM X-T30 II

なんだかんだで最も使用頻度が高い。

■公式の主要スペック
商品名:FUJIFILM X-T30 II
レンズマウント:FUJIFILM Xマウント
撮像素子:23.5mm×15.6mm (APS-Cサイズ) X-Trans CMOS 4センサー 原色フィルター採用
有効画素数:約2610万画素
センサークリーニング:圧電素子による超音波方式
画像処理エンジン:X-Processor 4
本体外形寸法:幅: 118.4mm 高さ: 82.8mm 奥行き (最薄部): 46.8mm(31.9mm)
質量:バッテリー、 SDメモリーカード含む: 約378g
バッテリー、 SDメモリーカード含まず: 約329g

ちなみに買ったのは話題のH-X2とX-T5が両方出てから。
X-T5を候補にしていたが、結局こっちを買った。

■言いたいこと
1):画素数
X-T5の4020万と比較すると劣るが、アマチュアが撮るには十分過ぎる。
特に最近は画像を見るのもスマホ、という人も多いので。
2610万でもA4サイズくらいに印刷する分には何も問題は感じられない。

2):手振れ補正
X-H1からはじまったボディ内手振れ補正。
あればやはりありがたいが、無いなら無いなりに撮れば問題ない。
写真の組み合わせではレンズにも手振れ補正は無いが、晴れの日以外にF8で手持ち、とかやらなければ全然問題は無い。
ただ、無くてもいい、とは思わず、あるならあるでやはりありがたいとは思う。

3):本体サイズ
これが買った決め手。今手に入るFUJIのミラーレスの中では最もコンパクトなはず。
X-S10はグリップが大きいし、X-T200(X-T100)は軽いがサイズはここまでコンパクトではない。
ミドルクラスだけあって本体は金属パーツが比較的多く使われているのでチープさは感じない。
トレードオフの部分だと思うが、手が大きい人には扱いにくいかもしれない。Amazonなどで適当なグリップを買おう。

小さい、というのはやはり素晴らしい。
今日は撮影するぞ、と思っていない日でもとりあえずバッグに入れておくか、という軽い気持ちで持ち出せる。



コントロール部は必要十分。
X-H1を使っていた時に慣れ親しんだ親指AFはこの機種ではちょっとやりにくい。
そのため今は普通のシャッター半押しAFに設定している。


背面。一つ文句があるとすればQボタンの位置。
気が付くと押しているという事が多々あったのでオプションで封印した。
液晶はチルト型。自撮り大好きな人でなければまあ困らないはず。

とにかくコンパクトさとデザインの良さが最大の売りだと思う。
カメラとしての性能に関してはこの時代のミラーレスなら基本的に不満という機種自体が滅多に存在しないと思う。

■これで撮ったもの





組み合わせたレンズは忘れた。

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2023年9月15日金曜日

Blackat Guitars HSA 8String

 

Blackat Guitars HSA 8String

また中古で得体の知れないギターを購入した。

Blackat Guitarsというポーランドの工房製。8弦ヘッドレスでシングルカット。
スペックシートも簡素な手書きのメモが1枚入っていただけなので詳細不明な部分も多い。

■判明しているスペック
2010年製
BODY: BURL POPLAR TOP / BLACK Linba Back
Neck: WENGE / PURPLEHEART
Fingerboard: Maple
Fret:Nickel(多分)
P.U: Bear Knuckle Warpig
Weight: 2.85kg
Nut-width: 56.7mm
Multiscale 25.5 "-27"
Control:1vol、1tone、PUセレクター、シリーズ&コイルタップ&パラレル(推測)

と一応充実のスペック。
価格は言わないが新品の相場から考えると格安。



写真ではよくある海外工房特有の高級感溢れる1本。ポーランドといえばMayonesが有名だが、写真でのクオリティは同等。素晴らしい。
実物はどうかと言うと...

木材スペック:素晴らしい
木工技術:低い
配線技術:うんち*1
演奏性:高い
サウンド:良い

個人的に大好きな適当な造りの良い音のギター。
木工や配線などの組み上げ技術は以前紹介したOverloadにすら劣る適当さ。

木工に関してはまあ演奏を妨げるような致命的な箇所はない。
ただし配線。これがヤバい。
アースが1本接続されておらず、弦を抑えてもノイズが消えなかった。
挙げ句ハンダも適当で、配線を少し触っていたら何箇所か外れてしまう始末。

ということでこのギターを買って最初の作業は配線の組み直しとなった。
組み直すついでに余っていた鵺デバイスをインストールした。

ということであまりにも雑な配線が印象の1本だが、
*1:中古で買ったという事もあり、もしかすると前のユーザーが配線を組み直し(そして失敗)した可能性もあるので、この工房は配線技術がダメ、と断定はできないかも知れない。


先に書いた通り使用している木材自体は贅沢で、
ボディバックは黒いサテンで潰しているもののブラックリンバを採用。
ついでにコントロールパネルの蓋にも採用している。
ネックはパープルハートを挟み込んだウェンジ。
ハイエンドベースにもよく利用され、湿度管理さえちゃんとしていれば安定し、強度自体も高い印象だ。
手触りも非常に良く、演奏性自体は高い。


フレットは流行のマルチスケール。
個人的に7弦までは不要かと思っているが、8弦になると圧倒的に弾きやすさが段違い。
細かい傷がある事や少しずつ曇ってきている事もあり、フレットは恐らくニッケルなのが残念ではあるが、
曇るスピードから考えるとジェスカークラスの物が使われていると思われ、フレットサイドの仕上げも許容範囲だ。

ピックアップにはハイエンド系御用達のベアナックル。
多弦ではAftermathあたりが定番だが、こちらはWarpigを採用している。
エクストリームなメタル向け高出力モデルだが、セラミックではなくアルニコVを採用。
確かに出力は高いがクリーントーンもしっかり出せ、コイルタップでストラト&ジャズベースのようなシングルコイルサウンドも得られる。
鵺デバイスを組み合わせた事で更にダイナミックレンジが広がったような印象だ。

ヘッドレスのギター自体が初めての購入だが、
立っても座ってもバランスが良く、とにかく軽い。
8弦であるにも関わらず所有する6弦ストラトタイプより断然軽く、ヘッドレスが人気の理由がよく分かる。

他に所有するIbanez RGA8と比較して、特別音が軽い(低音が出ない)とは思わなかった。

総評としては、Overloadと同じような感想だが、
新品相場の値段で買ったら普通に後悔するレベル。
新品時からなのか、前のユーザーの仕業なのか不明だが、配線に不備があるというエレキギターとしては致命的なマイナスポイントを抱えていたので。

今回はその半額以下の中古価格で買った事や自力で配線を組み直す技術を持っていたことが幸いし、満足度は高い。

マイナーな海外個人工房のギターを買うのはギャンブル。

ちなみに、BlackatのHPSNSもロクに更新されていないようだが、もしや廃業した?