2020年7月5日日曜日

Darkglass Electronics / ALPHA·OMEGA 900 レビュー


ベースアンプ。トランジスタ、最大900ワット。
はっきり言って値段は高め。に見えるが...



これ1台で

・900ワットのグライコ付きトランジスタアンプ
・同社ALPHA·OMEGAディストーション
・同社コンプペダル同等クオリティの1ノブコンプレッサー

が一緒になっているので、よくよく考えるとそんなに高いと思わない。
エフェクター1台でも結構なお値段のブランドなので。

一見すると複雑そうに見えるコントロール部だが、
ディストーション回路を使用しなければグライコと音量しか触るポイントは無い。
こう見えて直感的に音作りが可能。

グライコはベーシストが多用するポイントにセッティングされており扱いやすい。
最大900ワットを誇るパワーアンプは5弦ベースを使用しても余裕の再生。あとはキャビが余裕あればなんの問題もなし。

コンプレッサーは1ノブなのでさすがに細かいセッティングはできないが、
最小でも最大でもちゃんと使える音に仕上がっており、ノイズの増加も感じられない。

最大の売りであるディストーション回路、これはもう好きな人は好きで嫌いな人は嫌いのわかりやすい音。
驚くのはバンドアンサンブルでの馴染み方。
ベース用の歪みあるあるなのだが、歪ませた途端にアンサンブルに埋もれ、
BLENDした原音だけしか聞こえないというパターン...。
このアンプの歪みは歪んだままちゃんと抜けてくる。
かといって他の楽器の邪魔をするような音ではなく(もちろん音作り次第)、ベーシストにとっても他の楽器のプレイヤー、観客にとっても心地よく激しく歪む。

昔はマークベースの500ワットのアンプとエフェクトボードを持ち歩いていたが、
これを買ってからはこれと付属フットスイッチ、クリップチューナーだけで完結するようになった。

重量は約3キロ。素晴らしい。

ラインアウト(DIアウト)にはポスト、プリ2種類を用意、
ポストDIアウト使用時にはキャビネットシミュレーションを使用可能。(ヘッドフォンアウトでも使用可能)
PCと接続してIRの使用も可能だ。

自宅でもライブでも大活躍中である。

小出力のチューブアンプのようなアンプが唸るドライブ感はさすがに再現できないが、
それを求めなければ非常に良い選択肢になると思う。

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