2019年1月27日日曜日

Suhr / ML Standard レビュー

素晴らしいバランス。

Suhr ML Standard

Suhrピックアップ2回目。

前回のレビュー(V70)はこっち。

今回はSuhrピックアップの中でも多分一番人気の機種「ML」。
MLとはギタリストマイケル・ランドウの名前を冠したモデルで、同社のV60ピックアップがベースになっている。

マイケル・ランドウについては詳しくないので語らない。
業界ではジョン・ペトルーシ同様、マイケル・ランドウの名前が入っていれば間違い無いと言われているとか。ただしVertex、テメーは駄目だ。

MLピックアップはStandardとClassicの2機種がラインナップされている。
自分が愛用しているのはStandard。

先にClassicに触れておくと、こっちはマイケル・ランドウが所有している63年製ストラトの音を限りなく再現したモデル。パワーを抑えあくまでもヴィンテージ感に拘ったモデルに仕上がっている。
同じように見えるV60は60年台のストラトの音、という記載なので、V60とML Classicは音は近いけど別物。という事になる。

ではStandardはというと、これはSuhr流のモダンヴィンテージ。
60年台の音をベースにパワーを上げて音も太めに。
凄いポイントはパワーの丁度良さ。シングル特有の綺麗なクリーントーン。歪ませれば一気に分厚いサウンドに。
程良いコンプレッション感でとにかく弾きやすい。

このギター(FREEDOM)には元々Voodooピックアップ(型番不明)が乗っていたのだが、あちらはヴィンテージ色が強すぎて音作りが難しかった。
クリーン~オーバードライブまでは良いのだが、ディストーションになるとどうしても"痛い音"になりがち。

それに比べるとML Standardは本当に扱いやすい。
ディストーションサウンドでは太く、それでいてシングルらしい繊細さも失わない。

フロント、センターの音の良さはもちろんだが、一般的に音作りの難易度が高いリアポジションもトーン全開で使える。さすがにハムバッカー程の扱いやすさは無いが。

ピッキングのニュアンスも素直に出るのでハムバッカーに比べればやはり演奏には気を遣う。
それがストラトの好きな所でもある。

変な音の癖は無いので誰にでもオススメできる。

価格もダンカンディマジオに比べればやや効果だが所謂「ハンドワウンド系」ピックアップに比べれば安い。しかも個体差も限りなく少ない。

ストラト用ピックアップは(一部ハイパワー系を除き)どうしても"どこかの年代のフェンダーの音のコピー"というモデルが多いので、こういう独自路線に攻めたモデルは数が少ない。

ストラトで幅広いジャンルを演りたいって人は是非。

マイケル・ランドウ参考動画
(ファンではないのでチョイスに問題があっても勘弁。)




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