2019年1月23日水曜日

VeroCity Effects Pedals / Uver レビュー

Twitterをやってるギタリストなら一度は名前を聞いたことがあるのでは?
という位最近流行っているブランドのディストーション&プリアンプ。

VeroCity Effects Pedals Uver

VeroCity Effects Pedalsについて

メタルバンドVIGILANTEのリーダーでありギタリストのHiroshi Omoto氏がCEOを務める国産エフェクターブランド。
都内某楽器店の取扱開始と共にじわじわとネット上の口コミで人気が広がり支持者をどんどん増やしているブランド。

個人的にはメタルバンドのプレイヤーがCEO、って言うだけで何故か信用できてしまう。
メタルギタリストほど機材、特に「歪み」に情熱を注ぐ人種は他に居ないと思っている。
市場に出回っているギター用機材の中で、メタルに特化した物(ギター本体もそうだが、アンプやエフェクターも)はやたら多い。
世の中そんなにメタラーが多いのかと勘違いしてしまうレベル。

それだけメタルプレイヤーは機材へのコダワリが強い人が他ジャンルに比べて多いと思う。

個人的な事だが、基本的にハンドメイド(ブティック)系のエフェクターは好きではない。具体的にブランド名は出さないが、作り手のコダワリがプレイヤーを置いてきぼりにしている物が多い。
どんなレアなパーツやを使おうが外観を奇抜にしようがプレイヤー目線ではどうでも良く、出音と操作性と耐久性が全て。
そこを理解できなければプレイヤー人気は獲得できない、プロが使うなんてもっと有り得ない。

海外のプロギタリストのエフェクトボードがBOSSコンだらけなのは音が個体差も無く安定しているし壊れないし何よりどこの国に行っても売っているというのが大きいはず。

実際自分のエフェクトボードもハンドメイド系は極力避けBOSSやTC、ZOOM等の大手工業製品(大量生産品)で大半を占めている。

そんな自分がハンドメイド系ブランドの「VeroCity Effects Pedals」に手を出したのは作り手がプレイヤー(しかもメタラー)だから。単純にそんな理由だった。
しかもVIGILANTEという国内外で活躍するバンドのギタリスト。ちなみにバンドのもう一人のギタリストであるKazuaki Horie氏もVeroCityのエフェクターを使っている。
となればこのブランドのエフェクターは間違いなくプレイヤー目線で作られている!と勝手に思った。


バンドもカッコ良い。

で、購入したのは写真の「Uver」。
名前の通りBogner / Uberschallをモデルにした1台。
詳細は企業秘密だと思うが、謎の技術でUberschallサウンドをこのコンパクトサイズに収めたとの事。

自分は元々Uberschallが大好きだが実機を買う金も家で弾く環境も無かったため、
ずっと良質なUberschallシミュレーターを探していた。
Line6のPODシリーズであったり、Bogner本家のUberschallペダルであったり、どれも良かったが、結局最も再現率が高かったのはKemperのプロファイルだった。
実機から音を録ってるのだから再現度が高いのは当たり前だが。

ただKemperは持ち歩くのは面倒臭い...と思っていたところに突如現れたVeroCity「Uver」。
とにかく再現度が高いという事で、お店で試す。
決してエフェクターとしては安い金額では無かったが、気が付けば購入していた。

そんなこんなで1年以上使っているのでレビューを。

まず、このモデルはディストーションだが、アウトプットジャックを半差し状態にするとプリアンプにもなる。
これでアンプのリターンやパワーアンプに接続可能。

(巷にはプリアンプと書いてあるのにリターン接続出来ないエフェクターもある。そういうやつはプリアンプと名付けないでほしい。)

ディストーションとして使っても既にUberschallっぽさ全開だが、
やっぱりプリアンプとして使うと凄い。
100W以上のアンプのリターンに繋げば本当にUberschallを弾いているのかと錯覚するほど。
再現度はKemperに余裕で匹敵する。(Kemperと比べるのもアレだが。)

電源も公式では記載が無かったが9V-18Vまで対応しており、9Vではアンプ系サウンドにエフェクターらしい程良いコンプレッション感がプラスされた弾きやすいサウンド。
18Vでプリアンプ使用すると音がかなりオープンになり、実際の真空管アンプに近い挙動となった。多弦ギターでも余裕の低音。音作りは難しくなる。

現在は18Vでプリアンプとして使用し、前段にBOSS / DS-1Xを繋いでブーストしている。

本体にもブーストスイッチは付いているが、18Vプリアンプ状態では音が太くなり過ぎて扱いが難しいと感じた。実際のアンプ同様に前段に適当なエフェクター置いてブーストするのが個人的には良いと思う。

ディストーションエフェクターとしてインプット接続している場合はブーストもかなり良い具合に働いた。

イコライザーは実機同様あまり強烈に効くタイプでは無い。そこまで再現しているとは。
持論として、アンプのコントロールがフルフラットが一番良い音だと思っているので、Uverでも基本はフルフラット(12時)。使うギターによってゲインとトレブルだけ11時位に下げる。

BOSS / DS-1Xと組み合わせた音で録った動画。↓



スマホマイクの音質でカバー動画なのが申し訳ないが、Uberschallっぽい切れ味のある音がきっと伝わるはず。ちなみにKemperのパワーアンプを使用してオレンジの1発キャビで鳴らしている。

気になる人は楽器店で試すのも良いが、できれば(持っている人に借りるなどして)スタジオの4発キャビで大音量で試してもらいたい。
自分はとりあえず2017年の夏くらいから使っているが故障、トラブルは無し。
飾らないシンプルな外観、扱いやすいコントロール、納得の音。
粗探しをするならエフェクターとしては高額な価格だが、アンプを1台買ったと思えば激安である。

Uver、ちょうど楽天では取り扱ってる店がなかったが、VeroCity Effects Pedalsのサイトで直接注文も出来るようなので自分のようなUberschall好きは是非。
ハイゲイン系のアンプモデルはもちろん、クリーンアンプのモデルやベース用もあり、幅広いジャンルのプレイヤーにオススメしたい。

叩くポイントが無くて露骨なマーケティング記事になってしまった...。


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